高齢者は電気毛布をつけっぱなしで寝ても大丈夫?低温やけどを防ぐ使い方
9月に入ってから急に気温が下がり、雨の日が続くと、思った以上に肌寒く感じることがあります。
わが家でも今年は「まだ9月だから少し早いかな」と思いながら、すでに電気敷毛布を出しました。寝る前の布団がひんやりする日は、少し温めておくだけでも気持ちよく眠れます。
そこで気になったのが、高齢者が電気毛布をつけっぱなしにして朝まで寝ても大丈夫なのかということでした。
電気毛布は、寝る前に布団を温めるために使い、就寝中は電源を切ることを基本に考えるとよいでしょう。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)も、電気毛布は就寝前に布団を温めたあと、就寝時には適度な低い目盛りに下げるなどして調節し、就寝中はスイッチを切って眠るよう注意を呼びかけています。
特に高齢者は、熱さに気づきにくくなっている場合もあります。
「弱にしておけば朝まで大丈夫」と自己判断するのではなく、まずは使っている電気毛布の取扱説明書を確認しておきましょう。
高齢者が電気毛布を使うときは低温やけどに注意
電気毛布で気をつけたいことのひとつが低温やけどです。
やけどというと、熱湯やストーブのような高温のものに触れたときに起こるイメージがあります。しかし、それほど熱いと感じない温度でも、体の同じ場所が長時間温められることで低温やけどにつながることがあります。
特に寝ている間は、起きているときのように「少し熱いから場所をずらそう」とすぐに対応できるとは限りません。
NITEは、電気毛布などによる低温やけどについて、高齢者は若い人と比べて感覚が鈍くなり、熱源に触れている時間が長くなることで重症化する傾向があるとして注意を呼びかけています。
そのため、高齢の家族が電気毛布を使っている場合は、本人が「熱くないから大丈夫」と感じていても、一度使い方を確認しておくとよいでしょう。
電気毛布は寝る前に布団を温めておく
私自身、寒い日に電気敷毛布を使うと、暖かくてそのまま朝までつけておきたくなることがあります。
けれど、今回あらためて調べてみて、電気毛布は寝る前に冷たい布団を温めておくという使い方を意識することが大切だと分かりました。
寝る少し前に電源を入れて布団を温め、就寝するときには電源を切る。この方法なら、冷たい布団に入るつらさを和らげながら、寝ている間の低温やけどにも配慮できます。
ただし、電気毛布にはさまざまな製品があり、温度調節やタイマーなどの機能も異なります。
使用方法については、手元の製品の取扱説明書を優先して確認してください。
電気毛布を消すと寒くて眠れないときは?
「電源を切ったら寒くて眠れない」という人もいると思います。
特に高齢になると寒さを強く感じたり、夜中に冷えて目が覚めたりすることもあります。
その場合も、自己判断で高温のまま一晩中使い続けるのではなく、掛け布団や毛布を一枚追加する、寝具を見直す、寝室そのものが冷えすぎていないか確認するなど、ほかの方法も一緒に考えてみましょう。
就寝中にも電気毛布を使用したい場合は、設定方法を一律に決めることはできません。
製品によって推奨される温度や機能が異なるため、取扱説明書を確認したうえで、その製品に合った使い方をすることが大切です。
高齢の家族が自分で温度設定を確認するのが難しい場合には、家族が一緒に説明書を見て設定を確認しておくのもひとつの方法です。
久しぶりに電気毛布を出したらコードと本体を確認
秋になって収納から電気毛布を出したときは、すぐにコンセントにつなぐ前に本体とコードの状態も見ておきたいところです。
NITEは、電源コードを無理に曲げたり、引っ張ったり、本体に巻き付けたりしないよう注意を呼びかけています。コードに繰り返し負荷がかかると、内部の芯線が断線して異常発熱や発火につながるおそれがあるためです。
久しぶりに使うときには、次のようなところを確認してみましょう。
電源コードやプラグに傷や変形がないか
コードが強く折れ曲がっていないか
本体に不自然な折れや傷みがないか
コントローラーに異常がないか
使用中に焦げたような臭いや異常な熱さがないか
異常を感じた場合は、そのまま使い続けず、取扱説明書やメーカーの案内を確認するようにします。
電気毛布による火災事故も公表されている
低温やけどだけでなく、電気毛布では火災事故についても知っておきたいところです。
消費者庁では2026年にも、電気敷毛布による火災を含む重大製品事故が公表されています。また、2026年4月には、リコール対象となった電気敷毛布についても重大製品事故が公表されました。
ただし、事故の原因は製品ごとに異なります。
「古い電気毛布だから危険」「新しい製品なら絶対に安全」と年数だけで判断することはできません。
毎年使っている電気毛布でも、シーズンの初めには本体やコードに異常がないか確認し、リコール対象になっていないか気になる場合はメーカーや消費者庁のリコール情報を確認するとよいでしょう。
離れて暮らす高齢の親の電気毛布も確認してみる
離れて暮らしている親には、「寒くない?」「暖房つけてる?」とは聞いても、電気毛布をどう使っているかまでは意外と聞かないものです。
私も自分で電気敷毛布を出してみて初めて、高齢の家族ならどんな使い方をしているだろうと気になりました。
難しい話をする必要はありません。
「電気毛布、もう出した?」
「寝るときもつけてる?」
「コード、傷んでない?」
そんな会話から確認するだけでも十分です。
特に、熱さを感じにくくなっている人や、温度調節・電源操作を自分でするのが難しくなっている人の場合は、家族が一緒に使い方を確認しておくと安心につながります。
高齢者が電気毛布を安全に使うために覚えておきたいこと
急に気温が下がると、すぐに布団を温められる電気毛布はとても便利です。
私も今年は思っていたより早く電気敷毛布を出しました。これまでは温度ばかり気にしていましたが、調べてみると、寝ている間の使い方やコードの状態にも注意が必要だと分かりました。
高齢者が使う場合は、就寝前に布団を温め、就寝中は電源を切ることを基本にしながら、実際に使っている製品の取扱説明書も確認しておきましょう。
そして、久しぶりに収納から出した電気毛布なら、本体やコードに傷みがないかを見ることも忘れないようにしたいところです。
わが家でも今年使い始めたばかりなので、今回をきっかけにコードや本体の状態をもう一度確認しておこうと思います。
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今回調べる中で参考にしたもの
独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)
「製品安全情報マガジン Vol.493 電気マット、電気毛布、電気あんかの事故」
消費者庁
「消費生活用製品の重大製品事故:リコール製品で火災等(電気毛布(敷毛布)、電気シェーバー)」
消費者庁
「公表資料 2026年度」



