布団を干すのが大変!外に干せないときの湿気対策を高齢者向けに解説
布団はときどき干したほうがいいと思っていても、重い敷布団をベランダまで運ぶのは意外と大変です。
以前は普通にできていたのに、
「布団を持ち上げるのが重く感じる」
「ベランダの手すりまで持ち上げるのが怖い」
「干すより、取り込む作業のほうがつらい」
と感じるようになることもあります。
離れて暮らす親のことを考えていても、普段の家事は一人でできていても、重い物を持ち上げる作業は別なのだと感じることがあります。布団干しも、その一つかもしれません。
でも、布団の湿気対策は、毎回ベランダに持ち出して天日干しをすることだけではありません。
外に干すのが難しいときは、まず次のような方法があります。
・室内で布団に風を通す
・布団乾燥機を利用する
・敷布団の裏側に湿気をためない
・押入れにもときどき空気を通す
この中から、今の生活で続けやすいものを選べば十分です。
「昔から布団は外に干すものだから」と同じやり方にこだわらず、体への負担が少ない方法に変えていきましょう。
布団を外に干せないときは室内で風を通す
外干しが難しいときに、まず取り入れやすいのが室内で布団に風を通すことです。
厚生労働省の資料でも、寝具を敷いたままにせず、日光干しだけでなく通風によって乾燥させることや、布団乾燥機を利用することが紹介されています。
つまり、
「布団のお手入れ=必ずベランダで天日干し」
と考えなくてもよいわけです。
たとえば朝起きてすぐ布団を押入れにしまわず、少し時間を置いて湿気を逃がします。
室内用の布団干しなどがあれば、布団の裏側にも風が通るように掛けておくと、外まで運ぶ負担を減らせます。
ただし、布団を掛けるために不安定な椅子や家具を使うと、倒れたり足を引っかけたりすることがあります。
布団を高く持ち上げることより、安全に空気を通せる場所を作ることを優先すると安心です。
外へ持っていけない日は、室内で風を通すだけでもいい、と考えると布団のお手入れは少し楽になります。
敷布団と押入れは湿気がこもらないようにする
特に気にしておきたいのが、畳やフローリングに直接敷いている敷布団です。
寝ている間には汗などの水分が寝具に移るため、敷布団の下側には湿気が残りやすくなります。
日本ふとん協会でも、床や畳に敷いた布団は湿気がこもることでカビやダニの原因になる場合があるとして、布団を上げて湿気を逃がすことを案内しています。
とはいえ、重い敷布団を毎日押入れの上段まで持ち上げるのは負担になることがあります。
その場合は、毎回完全に収納することにこだわらず、室内用の布団干しなどを使って裏側にも風を通す方法に切り替えてみるのも一つです。
また、布団をしまう押入れの湿気も見落としやすいところです。
環境再生保全機構では、室内のカビ対策として換気を行い、押入れなども定期的に空気を入れ替えることを紹介しています。
天気や室内の湿度を見ながら、ときどき押入れの扉を開けて空気を通してみましょう。
布団を隙間なく詰め込みすぎないようにすると、出し入れもしやすくなります。
布団乾燥機を使うときに気をつけたいこと
布団を持って移動すること自体が負担になってきた場合は、布団乾燥機を利用する方法もあります。
日本ふとん協会でも、布団のお手入れ方法の一つとして布団乾燥機の利用を紹介しています。
布団乾燥機なら、敷布団をベランダまで運び、手すりの高さまで持ち上げて、乾いたら再び取り込むという作業を減らせます。
雨の日や外干ししにくい季節にも使いやすいでしょう。
ただし、布団乾燥機は製品によって使い方や使用時間が異なります。
使っている布団の素材によっては注意が必要な場合もあるため、布団と乾燥機の取扱説明書を確認してから使用してください。
また、電源コードを床に伸ばしたままにすると、移動するときにつまずく可能性があります。
使い終わったらコードをまとめるなど、布団を乾燥させることだけでなく、足元も確認しておくと安心です。
布団を干すのがつらくなったら家族やサービスを頼ってもいい
布団干しには、
持ち上げる
運ぶ
高いところに掛ける
取り込む
という作業があります。
以前は何ともなかった動作でも、布団の重さが負担に感じるようになったら、家事のやり方を変える時期なのかもしれません。
厚生労働省の資料でも、高齢者にとって寝具交換などが重労働になる場合には、周囲の人が手助けすることが示されています。
家族が来た日にお願いする、軽い寝具へ少しずつ見直す、布団乾燥機を使うなど、外干し以外にも選択肢があります。
また、自治体によっては高齢者向けの寝具乾燥や丸洗いサービスを実施している場合があります。
たとえば千葉市では、一定の条件を満たす一人暮らしの高齢者などを対象に、寝具乾燥車による乾燥や丸洗いを行う「寝具乾燥サービス」があります。
対象年齢や利用条件、費用、回数などは自治体によって異なります。
自分で布団を干すのが難しくなったと感じたら、
「○○市 高齢者 布団 乾燥」
「○○市 寝具乾燥サービス」
など、住んでいる自治体名を入れて検索してみるのもよいでしょう。
分からない場合は、市区町村の高齢者福祉を担当する窓口に確認する方法もあります。
布団を外に干せなくなったら、できる方法に変えていこう
布団を清潔にしておきたいと思うと、
「天気のいい日に外へ干さなくては」
と思ってしまいがちです。
けれど、布団の湿気を逃がす方法は外干しだけではありません。
室内で風を通す。
敷布団の裏側を乾かす。
布団乾燥機を利用する。
押入れにも空気を通す。
それでも難しくなったら、家族や自治体のサービスを頼る方法もあります。
布団を抱えてベランダまで運ぶことが負担になってきたら、以前と同じ家事を続けることよりも、今の暮らしに合ったやり方へ変えていくことを考えてみてはいかがでしょうか。
外干しができない日でも、できる範囲で湿気をためない工夫を続けていけば、布団のお手入れはずっと楽になります。
今回調べる中で参考にしたもの
厚生労働省「生活・身の回りのことについて(居住環境、空調・換気の重要性)」
一般財団法人 日本ふとん協会「ふとんのお手入れ方法」
独立行政法人 環境再生保全機構「室内環境を見直しましょう」
千葉市「寝具乾燥サービス」

