日本に100歳以上は何人いる?2025年は約10万人、1963年はわずか153人
「日本には100歳を超えて暮らしている人が、いったい何人いるのだろう?」
長寿に関するニュースを見ていて、ふと気になりました。
100歳というと、今でも特別な長寿という印象があります。身近に100歳の人が何人もいるという方は、それほど多くないでしょう。
ところが、厚生労働省の資料を調べてみると、2025年9月時点で日本の100歳以上の高齢者は99,763人でした。
ほぼ10万人です。
しかも、老人福祉法が制定された1963年には、全国でわずか153人でした。
60年余りの間に、100歳以上の人の数は大きく変わっています。
「日本人は長生き」とよく聞きますが、数字で見ると、その変化の大きさをあらためて感じます。
厚生労働省が公表している過去の数字をたどってみると、増え方は想像以上でした。
日本の100歳以上の高齢者は2025年に99,763人
厚生労働省は毎年、老人の日に合わせて100歳以上の高齢者数を公表しています。
2025年の数字を整理すると、次のようになります。
| 項目 | 人数・割合 |
|---|---|
| 100歳以上の高齢者 | 99,763人 |
| うち女性 | 87,784人 |
| 女性の割合 | 約88% |
| 前年からの増加 | 4,644人 |
特に目を引くのが、100歳以上の高齢者の約88%が女性という点です。
人数だけでなく、男女構成にも大きな偏りがあることが分かります。
2024年には95,119人だったため、1年間で4,644人増えました。
私は「100歳以上」と聞くと、ごく少数の特別な人を想像していました。
もちろん日本の人口全体から見れば少数です。
それでも全国で約10万人と知ると、100歳まで生きることが、以前ほど珍しいものではなくなってきたことを実感します。
1963年は全国でわずか153人だった
さらに驚いたのは、過去の数字です。
厚生労働省の資料では、100歳以上の高齢者は次のように増えてきました。
1963年 153人
1981年 1,000人を超える
1998年 1万人を超える
2012年 5万人を超える
2025年 99,763人
60年余り前には、日本全国を合わせても153人しかいませんでした。
現在とはまったく違う数字です。
ただし、この変化を単純に「今の高齢者のほうが健康になったから」と考えることはできません。
平均寿命の伸びに加え、医療、公衆衛生、栄養状態、住環境など、長い年月のさまざまな変化が重なっています。
また、日本全体の人口構成そのものが高齢化していることも、この数字を見るときには考える必要があります。
つまり、100歳以上の人が増えた背景を、特定の食べ物や一つの生活習慣だけで説明するのは難しいということです。
日本人の平均寿命も長くなっている
内閣府の「令和7年版高齢社会白書」によると、日本人の平均寿命は2023年時点で男性81.09年、女性87.14年です。
一方、健康上の問題によって日常生活が制限されずに暮らせる期間を示す「健康寿命」は、直近の公表値である2022年時点で男性72.57年、女性75.45年となっています。
平均寿命と健康寿命は公表されている基準年が異なるため、ここでは単純な差としては示しません。
ただ、長寿を考えるときに「何歳まで生きるか」だけでなく、「どのくらいの期間、自分らしい生活を続けられるか」という視点も必要になります。
100歳以上の人が増えているという数字は明るく感じますが、健康状態や生活の自立度には大きな個人差があります。
長く生きることと、元気に暮らせることは、同じ意味ではありません。
「これをすれば100歳まで生きられる」とは言えない
100歳を超えた人がニュースで紹介されると、
「毎日これを食べている」
「毎朝散歩をしている」
「好きなものを我慢しない」
といった生活習慣が注目されることがあります。
私も、そういう話を見ると「それが長寿の秘訣なのかな」と気になります。
でも、一人の長寿者の習慣を、そのまま長生きの原因と考えることはできません。
寿命には、生活習慣だけでなく、遺伝的な要素、病気、医療へのアクセス、生活環境、人とのつながりなど、いくつもの要因が関係すると考えられています。
「この食品を食べれば100歳まで生きられる」といった単純な答えを探すより、今の体調に合わせて食事や運動、睡眠、健診などを無理なく続けるほうが現実的でしょう。
特別なことを一つ始めるより、日々の暮らしを大きく崩さないことのほうが、長い目では重要なのかもしれません。
100歳以上が増えた今、気になるのは「何歳まで元気に暮らせるか」
今回調べてみて、私が一番印象に残ったのは99,763人という現在の数字よりも、むしろ1963年の153人でした。
同じ日本で、60年余りの間にここまで変わったのです。
99,763人という数字を見ているうちに、私は「何歳まで生きるか」よりも、「その年齢までどんな暮らしができるだろう」と考えるようになりました。
自分で食事を楽しむこと。
行きたい場所へ出かけること。
人と話すこと。
好きなことを続けること。
年齢を重ねても、こうした毎日の暮らしをできるだけ長く続けられることも、長寿を考えるうえでは大切ではないでしょうか。
そして100歳以上の人の割合を見ると、都道府県によってかなり差があります。
「日本のどの地域に100歳以上の人が多いのだろう?」という点も気になったので、これは都道府県別のデータを使って別の記事で詳しく見てみたいと思います。
よくある質問
日本には100歳以上の人が何人いますか?
厚生労働省によると、2025年9月時点で99,763人です。
前年の95,119人から4,644人増えています。
100歳以上では女性と男性のどちらが多いですか?
女性のほうが多くなっています。
2025年の100歳以上の高齢者99,763人のうち、女性は87,784人で、全体の約88%を占めています。
100歳まで生きる人はこれからも増えるのでしょうか?
将来の100歳以上人口を単純に予測することはできません。
ただし、日本では高齢化が進んでおり、内閣府の将来推計では平均寿命も今後さらに延びると見込まれています。
一方で、人口全体の規模や出生数、医療や生活環境なども変化するため、「今と同じペースで100歳以上が増え続ける」とは言い切れません。
日本の100歳以上人口は60年余りで大きく変わった
日本の100歳以上の高齢者は、2025年に99,763人となりました。 1963年の153人と比べると、60年余りの間に日本の長寿を取り巻く状況が大きく変わったことが分かります。
ただし、100歳以上の人が増えたからといって、誰もが健康な状態で100歳まで暮らせるという意味ではありません。
平均寿命だけでなく健康寿命にも目を向け、年齢を重ねても自分らしい暮らしをどれだけ続けられるか。
長寿社会では、そうした視点も大切になってきます。
また、100歳以上の人の割合には都道府県によって違いがあります。人口構成なども異なるため単純には比べられませんが、地域別のデータを見てみると、日本の長寿社会のまた違った一面が見えてきそうです。
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参考資料
厚生労働省「令和7年度 百歳の高齢者へのお祝い状及び記念品の贈呈について」
内閣府「令和7年版 高齢社会白書」
※本記事は、厚生労働省・内閣府が公表している統計資料をもとに、100歳以上の高齢者と日本の長寿社会の変化についてまとめたものです。寿命や健康状態には個人差があり、特定の食品や生活習慣によって長寿が保証されるものではありません。


