紅葉は見たいけど長く歩くのは大変…シニアがゆったり楽しめる関東の温泉地5選
秋になると、温泉に入りながら紅葉を楽しみたくなります。
ただ、年齢を重ねると「長い坂道や階段は少しつらい」「せっかく旅行に行っても、観光だけで疲れてしまう」ということもあります。
そんなときは、有名な紅葉名所をたくさん巡るのではなく、船やロープウェイ、車などを上手に使って、歩く量を減らしやすい場所を選ぶ方法があります。
関東で候補にしやすいのは、次の5つです。
・中禅寺湖・奥日光(栃木県)
・箱根・芦ノ湖(神奈川県)
・伊香保温泉(群馬県)
・鬼怒川温泉(栃木県)
・四万温泉(群馬県)
今回は「まったく歩かなくてよい場所」ではなく、長時間歩くのが大変な人でも予定を調整しやすいことを基準に選びました。
長く歩かず紅葉を楽しむなら「名所の数」より移動方法
旅行先を調べていると、「紅葉の名所」と紹介されていても、駐車場から長く歩いたり、坂道や階段が続いたりする場所は意外とあります。
若い頃なら気にならなかった距離でも、年齢を重ねると、それだけで帰る頃には疲れてしまうこともあります。
そのため、シニアの秋旅行では「何か所観光できるか」より、「どうやって景色を見るか」を先に考えるほうが無理を減らしやすくなります。
船から見る、ロープウェイを使う、車窓から楽しむ、早めに宿へ入る。
このくらい余裕を持った計画でも、紅葉と温泉の両方を十分楽しめます。
1.中禅寺湖・奥日光|遊覧船に座って湖上から紅葉を見る
栃木県の中禅寺湖は、長時間湖畔を歩かなくても、遊覧船から景色を楽しめるのが魅力です。
日光市観光協会の「日光旅ナビ」によると、中禅寺湖遊覧船は「船の駅中禅寺」バス停から徒歩すぐ。普通車の駐車場も案内されています。
船の駅中禅寺では車いすの無料貸し出しがあり、船舶「男体」には車いす用座席も用意されています。
「紅葉を見るなら山道を歩かなければ」と考えず、座って湖上から山の色づきを眺めるのも一つの方法です。
ただし、強風や濃霧などで運休する場合があります。秋は道路も混みやすいため、当日の運航状況まで確認して出かけると安心です。
2.箱根・芦ノ湖|海賊船とバスで観光を詰め込みすぎない
箱根は観光地が多いので、つい「あそこも、ここも」と予定を入れたくなります。
長く歩くのが大変なら、芦ノ湖周辺を中心にする方法があります。
箱根ナビによると、箱根海賊船は桃源台港・箱根町港・元箱根港を結び、3隻すべてがバリアフリー対応。各港には車いすの無料貸し出しもあります。
船に乗って芦ノ湖の景色を楽しみ、その後は早めに温泉宿へ向かう。
名所を何か所も回るより、このくらいの予定のほうが翌日に疲れを残しにくい人もいるでしょう。
3.伊香保温泉|石段を全部歩かなくても河鹿橋へ行ける
伊香保温泉といえば石段街が有名ですが、長い石段を最初から最後まで歩かなければ紅葉を楽しめないわけではありません。
渋川市の公式観光情報によると、紅葉の名所「河鹿橋」は伊香保温泉タウンバスの「湯元」停留所から徒歩約1分です。例年の紅葉の目安は10月下旬から11月中旬とされています。
これは長時間歩くのが大変な人には確認しておきたい情報です。
一方、河鹿橋付近の駐車スペースは普通車18台程度と限られています。
紅葉シーズンは混雑しやすいため、「車ならすぐ近くまで行ける」と決めつけず、バスや駐車場の最新情報を確認しておきましょう。
4.鬼怒川温泉|ロープウェイや車窓から秋の景色を楽しむ
鬼怒川温泉でも、歩く観光だけにこだわらない楽しみ方があります。
日光旅ナビによると、鬼怒川温泉ロープウェイは標高約700メートルの丸山山頂まで約3分30秒。山頂の展望台から鬼怒川温泉街を見渡せます。
また、鬼怒川温泉と塩原温泉を結ぶ「日塩もみじライン」は、紅葉シーズンには車窓から景色を楽しめるドライブコースとして公式観光サイトでも紹介されています。
ただし、ロープウェイを利用すれば館内や山頂を含めて歩行がまったく不要になるわけではありません。
その日の足の状態によっては、ドライブと温泉だけに予定を減らす選択もあります。
5.四万温泉|歩く観光より「温泉で過ごす時間」を主役に
群馬県の四万温泉は、温泉でゆっくり過ごすことを中心に計画したい人の候補になります。
ここで注意したいのは、「温泉地だからどこでも簡単に歩ける」とは限らないことです。
四万温泉協会の公式サイトには紅葉を歩いて楽しむモデルコースもありますが、たとえば日向見公園は「四万温泉」バス停から徒歩25分と案内されています。
長く歩くのが大変なら、こうした一般的なモデルコースをそのまま回る必要はありません。
宿の周辺や車で立ち寄りやすい場所だけを見る、露天風呂や客室から秋の景色を楽しめる宿を探すなど、「観光を減らして滞在を楽しむ」旅に切り替えるほうが合う場合もあります。
長く歩くのが大変なシニアは温泉宿のここを確認
温泉地を決めたら、次は宿の中の移動も確認しておきたいところです。
私なら、宿泊料金や料理だけでなく、次のような点も予約前に確認します。
・駐車場から玄関まで遠くないか
・館内にエレベーターがあるか
・客室から大浴場まで遠くないか
・客室から食事会場まで階段がないか
・布団ではなくベッドを選べるか
「バリアフリー」と表示されていても、設備の内容は宿によって違います。
歩くことはできても長い移動がつらい場合は、予約時に「長時間歩くのが少し大変です」と伝え、客室の場所について相談してみるのもよいでしょう。
シニアの紅葉旅行は予定を一つ減らすくらいがちょうどいい
秋の旅行だからと、朝から紅葉名所を何か所も回る必要はありません。
午前中に一つ景色を見る。
昼食を食べる。
早めに温泉宿へ入る。
翌朝は慌てずに帰る。
そんな1泊2日の旅行でも十分です。
今回紹介した5か所も、「歩かなくても大丈夫」と保証できる場所ではありません。駐車する場所、混雑、利用する施設、宿の構造によって必要な歩行距離は変わります。
行き先を決めたら、最後に「駐車場やバス停から目的地まで」「客室から大浴場まで」「紅葉を見る場所まで」の3つの距離を確認してみてください。
観光地を一つ減らすだけでも、秋の温泉旅行はずいぶん楽になります。
今回調べる中で参考にしたもの
・日光市観光協会「日光旅ナビ」中禅寺湖遊覧船
・箱根ナビ「箱根海賊船」「よくあるご質問」
・渋川市「伊香保温泉湯元 河鹿橋」
・日光市観光協会「日光旅ナビ」鬼怒川温泉ロープウェイ
・日光市観光協会「日光旅ナビ」日塩もみじライン
・四万温泉協会「紅葉を歩いて楽しむコース」
※紅葉の見頃、交通機関の運行、道路状況、駐車場、各施設の設備や利用条件は変更される場合があります。旅行前に自治体、観光協会、交通機関、宿泊施設の公式情報をご確認ください。


