60代・70代の家庭菜園、初心者は何を育てる?鉢・プランターで楽しむ野菜7選

「家庭菜園を始めてみたいけれど、何を育てればいいのだろう」

園芸店に行くと、野菜の種や苗がたくさん並んでいます。見ているだけでも楽しいものですが、初めてだと迷ってしまいますよね。

60代・70代から始めるなら、最初から大きなプランターをいくつも用意する必要はありません。

まずは鉢やプランターひとつ、普段よく食べる野菜ひとつから。

これくらいなら毎日の世話も負担になりにくく、家庭菜園の楽しさを感じやすいと思います。

小さなプランターで家庭菜園を始める様子

家庭菜園初心者におすすめしたい野菜7選

鉢やプランターで始めるなら、次の7つが候補になります。

  1. 小ねぎ

  2. 大葉

  3. リーフレタス

  4. ラディッシュ

  5. ミニトマト

  6. パセリ

  7. 小松菜

「7つもあると、結局どれがいいの?」と思うかもしれません。

迷ったら、普段の料理で少しずつ使える小ねぎ・大葉などから試してみるのもよいでしょう。

葉を収穫して楽しみたいならリーフレタスや小松菜、実が育つ様子を楽しみたいならミニトマト、土の中で育つ変化も味わいたいならラディッシュという選び方もできます。

大切なのは、「初心者向け」と書かれている野菜をそのまま選ぶことではありません。

自分が食べるか、置く場所があるか、無理なく世話を続けられそうか。

この3つを考えて選ぶと、自分に合った野菜を見つけやすくなります。

家庭菜園で育てる野菜を目的別に選ぶイラスト

1.小ねぎ|普段の料理に使いやすい

初めての家庭菜園なら、小ねぎから試してみるのもいいでしょう。

みそ汁や冷ややっこ、うどんなど、少量だけ欲しい場面が多いので、収穫したあとに使い道で困りにくいのがうれしいところです。

私自身も長ねぎを育てています。

実際に始めてみると、たくさん収穫することよりも、「昨日より少し伸びたかな」と毎日見る時間が意外と楽しいものです。

水やりのついでに新しい葉を確認するだけでも、小さな楽しみになっています。

自宅の鉢で育てている長ねぎに水やりをする様子

2.大葉|数枚だけ欲しいときにうれしい

そうめんや冷ややっこ、刺身などに大葉が数枚あると便利ですよね。

スーパーで買うと使い切れないこともありますが、家で育てていれば必要なときに少しずつ収穫する楽しみがあります。

ただし、植物の育ち方は気温や日当たり、地域によって変わります。

苗や種を購入するときは、ラベルや種袋に書かれた栽培時期を確認して、自分の地域に合った時期から始めましょう。

3.リーフレタス|葉を少しずつ楽しみたい人に

サラダをよく食べる人なら、リーフレタスも選択肢のひとつです。

必要な分だけ葉を収穫して食卓に添えられると、「自分で育てたものを食べる」という家庭菜園ならではの楽しみを感じられます。

一度に大量に育てようとせず、小さなプランターから試してみると管理もしやすくなります。

4.ラディッシュ|育っていく変化を楽しみたい

ラディッシュは「二十日大根」とも呼ばれる小さな根菜です。

名前を見ると20日で収穫できそうに感じますが、必ず20日で収穫できるという意味ではありません。気温や季節、品種、栽培環境によって生育期間は変わります。

大きな畑を用意せず、プランターで根菜を育ててみたい人には面白い選択肢です。

葉だけでなく、土の中で根が育っていくのも楽しみのひとつですね。

5.ミニトマト|花から実になる様子が楽しい

「野菜が育っている」という実感を味わいたいなら、ミニトマトも人気があります。

花が咲き、小さな実がつき、それが少しずつ色づいていくので、毎日の変化が分かりやすい野菜です。

種から育てるか苗から始めるかも、初心者が迷いやすいところです。

農林水産省の研修資料では、小松菜など栽培期間が比較的短い葉菜類は種から、トマトなど育苗に時間がかかる果菜類は購入苗を利用する方法が紹介されています。

初めてのミニトマトなら、園芸店で苗を選んで始める方法もあります。

ただし、成長すると高さが出るため、鉢だけでなく支柱を立てる場所も考えておきましょう。

6.パセリ|たくさん収穫しなくても楽しめる

パセリは、料理の彩りやスープなどに少しあるとうれしい野菜です。

一度に大量に必要になることが少ないため、「たくさん収穫しなくては」と考えずに楽しめます。

家庭菜園は収穫量を競うものではありません。

新しい葉が出てきたことに気づいたり、料理に少し使ってみたりするだけでも十分です。

7.小松菜|葉物野菜を種から育ててみたい人に

「苗を買うだけでなく、種から育ててみたい」という人は、小松菜を検討してみてもよいでしょう。

農林水産省の資料でも、小松菜などの葉菜類を種から育てる方法が紹介されています。

ただ、種をまけば必ず簡単に育つというわけではありません。

気温や日当たり、害虫などの影響も受けるため、最初は小さな範囲で試し、自分の生活に合うか確かめながら続けるのがおすすめです。

60代・70代は「育てやすさ」だけで選ばない

無理なく家庭菜園を続けるための3つのポイント

家庭菜園初心者向けの野菜を調べると、「育てやすい野菜」がたくさん紹介されています。

でも、60代・70代から趣味として始めるなら、もうひとつ考えておきたいことがあります。

それは毎日の負担です。

土が入った大きなプランターは、想像以上に重くなります。

「日当たりが悪いから移動しよう」と思っても、毎回重い鉢を持ち上げるのは大変です。

水やりの回数や、支柱を立てる場所なども考えておきたいところ。

そのため最初は収穫量よりも、

無理なく水やりできるか。
置いたまま管理できる場所があるか。
自分が本当に食べたい野菜か。

この3つを優先してみてはいかがでしょうか。

最初から園芸用品を全部そろえなくても大丈夫

家庭菜園を始めるとなると、鉢、土、肥料、スコップ、じょうろ、支柱など、いろいろ買いたくなるかもしれません。

でも、最初から全部そろえる必要はありません。

まず「何を育てるか」をひとつ決めて、その野菜に必要な鉢と土から準備してみましょう。

実際に育てていると、

「もうひとつ鉢が欲しい」
「次は大葉もやってみよう」
「小さなスコップがあると便利そう」

と、自分に必要なものが少しずつ分かってきます。

道具を増やすのは、それからでも遅くありません。

夏の家庭菜園は暑い時間の作業を避ける

家庭菜園を楽しむとき、特に夏は暑さにも注意が必要です。

「あと少しだけ」と水やりや手入れを続けているうちに、思ったより長く屋外にいることがあります。

暑い日は気温の高い時間帯を避け、無理をせず短時間で終えることも大切です。

鉢やプランターひとつなら、管理する範囲も小さくできます。

「今日は水やりだけ」

そんな日があってもいいと思います。

まずは「食べてみたい野菜」をひとつ選ぼう

家庭菜園を始めると、たくさん収穫できたほうが成功だと思ってしまうことがあります。

でも、趣味として楽しむなら、それだけが目的ではありません。

朝、鉢をのぞいてみる。

昨日より葉が少し大きくなっている。

初めて花が咲く。

そして、自分で育てたものを少しだけ食卓にのせてみる。

こうした小さな変化を毎日の楽しみにできることも、家庭菜園の魅力だと思います。

60代・70代から始めるなら、大きな畑もたくさんの道具も必要ありません。

まずは鉢ひとつ、野菜ひとつから。

薬味をよく使うなら小ねぎや大葉、サラダが好きならリーフレタス、実が育つところを見たいならミニトマト。

自分の食卓を思い浮かべながら、「これなら育ててみたい」と思えるひとつを選んでみてはいかがでしょうか。

すでに園芸そのものに興味を持ち始めた方は、前回の記事「60代・70代から始める園芸|鉢ひとつ、野菜ひとつから楽しめるシニアの趣味」もあわせて読むと、無理のない始め方をイメージしやすくなります。

あわせて読みたい

👉60代・70代から始める園芸|鉢ひとつ、野菜ひとつから楽しめるシニアの趣味

👉家庭菜園の水やりは朝と夕方どっち?初心者が迷いやすいタイミングと基本

👉高齢者は1日どれくらい歩けばいい?60代・70代・80代の運動量の目安

参考資料

・農林水産省「野菜のページ」
・農林水産省「aff(あふ)冬もおいしい葉物野菜」
・農林水産省「農福連携技術支援者育成研修 テキスト」

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